「こっちの奴はもうだめだな」
「…ん?この忍、まだ息があるぞ」
「そんなはずはない。急所を狙ったはずだ」

「このチャクラ、血継限界!?」
「波紋一族に血継限界のある者は存在しないんじゃなかったのか!?」

「待て。火影様に連絡する。これより霧隠れの任務から離れ、この小娘を木ノ葉に送り届ける」
「まさか、こんな娘が…」

――――
少女が目を開ければ、そこは見知らぬ病室の天井だった。
目の白い看護婦が1人付いているだけで、他には何もない。

「白い目、日向…?」
「起きたかしら」
「ここは、木ノ葉?」
「ええそうよ。意識が回復したのなら話が早いわ。火影様、少女が」

「うむ。お前さんが波紋ツルギじゃな?」
「誰?」
「ワシは三代目火影のヒルゼンじゃ。」
「三代目火影の、ヒルゼン…さん」
「ふぉっふぉっふぉ。三代目と呼んでもらいたいのう」

「…頭、痛い」
「もう少しこの病院でゆっくりするといい。日向白樺くん、後は頼めるかのう?」
「はい。三代目。私は医療忍術も兼ね備えておりますゆえ」
「しら…かば先生?」
「後一週間したら学校に行けるくらいにはなるでしょう。それまで、私が看病いたしますからね。波紋さん」
一週間後――――

「白樺さん!ホントにここが私の家なんですか!?」
「そうよ、代々波紋家に受け継がれている由緒あるおうちよ」
「ええー、私一人で住むのかぁ。ねえ、白樺さんも一緒に住んでくれないの?」
「ごめんね、私は他にやることがあるから無理なのよ。あ、でもルームメイトはいるわよ」
「ルームメイト?」

「白樺さん!オレと一緒に住む奴って、まさかこの女だったのかよ!!!」
「そのとおりよ、感が鋭いじゃないオビトくん」
「・・・え、この人?」
「波紋さんもそんなあからさまに嫌そうな顔しないの!」
「無理…」
「オレは帰る!!!」
「やっぱり私、1人で――――」

「はい、仲良くチーズ!最初の記念になるでしょ?」
「「「白樺さん!!!」」」


「息ぴったりだってばね」
「ま、なんとかなるでしょ。あの2人なら」
「心配…とくにオビトが」


それからなんとなく2人の生活はスタートした。

「…霧隠れにいたころの記憶が殆ど無い。どうしてだろう」
「ツルギ!!!晩飯だ!!!」

「あっ、うん!って、カカシくん!?」
「こいつのメシうめえんだぜ!ツルギ」
「たまにはみんなでって、私が誘ったの」
「リンちゃん!うわぁ~嬉しいなあ!えへへ」


スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。