次の日。


「えー、今日までキミ達は新たな下忍になるためアカデミーで勉学に励んできた訳だが、
今それが試される時だ。これよりアカデミー卒業試験をはじめる!」

ワカサギの掛け声で、次々と生徒たちが別部屋に移されてゆく。

ちなみに、カカシは一年前のアカデミー卒業試験で優秀な成績を収め卒業した。
今回はツルギ達やオビト、リンの番だ。

「次!波風カイト!」


「分身の術!!!」
「合格!!!」
――――


帰り道。ツルギは自宅前で立ち止まった。結果はもちろん合格。アカデミー生活も今日で終わった。明日からは下忍として本当の忍の世界で活躍する。

「波紋さん!」
「!」

振り返った先には、白樺が。

「合格おめでとうございます、波紋さん!」
「白樺先生、来てくれたんですか!?」

「ええ。今日は卒業祝いとして、私が手料理を振る舞ってあげようと思ってね」

ツルギは思わず白樺に抱きついた。



「たっだいま~」
「遅かったね、オビト。また人助け?」

「ああ、今日は逃げた犬を追いかけてる子どもと一緒に…」

「このお人好し!…私、行くところがあるからてきとーにやってて!」
「オレも行く」
「え」
「オレがいちゃ迷惑か?それとも、ボーイフレンドが出来たとか、そういうことか?」
「極端な質問攻めだね、相変わらず。ボーイフレンドなんて出来ません!ちょっと行きたいところがあるだけだって」
「だからそれを教えろよ!」
「…もし、明日カイトくんやミナモくんと班が別れたら…」

「…それで?」
「もしかしたら、木ノ葉の三波浪が最後になっちゃうかも。だからあの時初顔合わせをしたあの場所で」
「火影岩か」
「うん」

「…確かに、邪魔しちゃいけねえかもな。分かった、晩飯はどうすんだ?」
「白樺先生が来てくれるよ。6時くらいに。それまでには帰るから」

「白樺先生…ね」


火影岩。

「おせーぞ!ツルギ!!!」
「ごめんごめん!で、今から何する!?…ミナモ、くん?」


ミナモはさっとツルギの前に構えた。カイトはツルギの後ろに。


「そういう事だったんですね、白樺さん」
「え、いきなり何!?」


『私は暗部だったのです。波紋ツルギの息の根を止めよという命令を降された、ね』

「し、白樺さんが!?ウソ…」
「日向白樺なんて日向家の血縁者には書かれていなかった。いうなれば月の国頭領のための復讐。他国の忍だったのですよ。いつもツルギが見ていた白樺は、本当の姿じゃなかった!!!」


『その通り…子どもがあの月の国の頭領を暗殺したその実力は認めましょう。私の本当の名は天里。日向白樺は仮の名―――』


「…い、い…や…私は…」

「しっかりしろツルギ!お前は暗部だろう、そうこいつと同じ!!!」
「…そうだね。騙してくれた借りはしっかり返さないと。もう…『ブチ殺す♥』」
「波紋ツルギ、復活…かな?」
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。